アトラク=ナクア
ATLACH=NACHA
レビュー

03/05/01UP

製作元 アリスの館4・5・6に収録されていたのが初。人気の高さゆえ、後に廉価版として単独で出てきた。アリスには珍しいビジュアルノベル形式。
Alice Soft ない


前回、っていうかついさっきしばらくアリスは御免被りたいとか書いたばかりなのに、
結局アリスかい、ですが、
いやなに、軽いのを何やらにゃうーんとやってしまいたかったのですが、
ちゃうねん、
体積は少ないのにものすごく重い
と、いうわけで、あまりの重元素を思わず喰らってしまい
春なのも手伝ってかなりつぶれているseaurchinです。


みなさんこんばんは




で、なぜやらアトラク=ナクアなのですが、


    主人公は一匹の蜘蛛の変化、
     宿敵、銀(シロガネ)との戦いで負った傷を癒すために
     とある学校に比良坂 初音として入り込みその生徒の精気を奪っていく。
     
     再び訪れる銀との戦いに備えるため




なんというかかなりダークです。
人を人と思わない書き口で、
ガンダム並のペースで人が死にます。

初音の戯れ、奏子は、人らしく殺人という罪に目を向けているのですが
当の初音は、それがさも当然起こったこと、
川が流れるように、春が終わり夏が来るように、
つまりは気にも留めないこととして流します。

そしてそれは当然です。
なぜなら初音は蜘蛛ですから。

逆に奏子のが滑稽に見えます。
人の死が軽んじられるというのは一つの例えに過ぎないですが

その異常な世界が初音中心として書かれているがゆえに
当然として受け止められること、
これほどに異質な世界観に引き込むことの出来る文章であるというところが
僕的には感心するところでした。

特に終章の近くで、その高校の生徒であり、
力の弱い巫女である燐という娘が出てくるのですが、

生徒であった頃は、眼鏡をかけてて、明るくて、ドジで、
そして人間として普通に友達がいて、生活がある。

   そんな彼女の人格をまったく無視した形で

銀に破瓜を破られ、操られ、そして蜘蛛にされる。

そしてその一つの悲しい出来事(人間としての生き方を強制的に壊されること)を
やはりそれが当然こととして書かれているのです。








うーん、なんかすんげぇレビューっぽい






ラストも、結局幸か不幸かなんて本人にしかわからんもんですし
なんかねぇ




と、いうわけで、やりなさい。
               なんつう締めやね(^^;



総評価 77点お勧め度B

Atlach=Nacha:クトゥル神話の封印された蜘蛛の神。人の顔に蜘蛛の体。

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